源泉徴収の仕組みと確定申告(1)

源泉徴収について知っておきましょう。

会社に勤めるサラリーマンの場合、毎年1月ごろ、勤務先から源泉徴収票を受け取ります。
アルバイトをしていた頃にも受け取った経験のある人も少なくないでしょう。

源泉は、もちろん資金の源泉、つまり給与の支払元です。
勤務先が本来支給すべき給与から、あらかじめ社会保険料や税金を差し引いてきたことの明細を示したものが源泉徴収票です。
年に1回しか発行されません。
確定申告が必要なときは、源泉徴収票を添付しなければなりませんので、大切に保管しましょう。

 

この源泉徴収票を受け取ったら、中身を丁寧に眺めてみましょう。

社会保険料が年間でいくらだったのか、支払った所得税や住民税もわかります。
年末調整で提出しておいた生命保険料控除や損害保険料控除なども確認することができます。

 

源泉徴収票で、注目してもらいたいのは、「給与所得控除後の金額」です。
言葉が難しいですが、給与所得控除とは何のことでしょうか。

しかも、源泉徴収票を見てみると、「所得控除の合計額」の欄もあるはずです。
「給与所得控除」に「所得控除」、実に似た言葉ですが、まったく異なるものです。
「給与所得控除」は、給与所得者がその所得に応じた比率で受けられる控除を意味します。
これだけではまだなんだかわかりませんね。

 

一般にある一定の収入を得るためには、相応のコストを支払っていると考えられます。
たとえば作家は、作品を構想するために旅に出たり、取材をしたり、資料とするために大量の図書を購入したりもするでしょう。

店で言えば、売上げに対するコストで、商品の仕入れ額や人件費などのコストや設備費をかけてはじめて収入(所得)を上げることができます。
つまり、作家の旅行費用や取材費用は作品を作って売上げを生み出すための必要経費です。
店の営業にはさらに光熱費やテナントなら家賃などさまざまな必要経費があって、それらは、収入から控除されて、その差額である利益に課税される仕組みになっています。

ところがサラリーマンには必要経費が原則認められていないので、給与として支払われる額に応じた必要経費が一定の計算式で求められ、それを給与所得控除額と呼んでいます。